武技ぶぎ)” の例文
右のうち吹針には武技ぶぎをもって試合することを、また遠駆けには相手方、騎乗きじょう徒歩かちいずれにても随意ずいいたるべきものなり
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
武技ぶぎにかけては、躑躅つつじヶ崎のやかたにいたころから、多くの達人やつわものたちに手をとられて、ふしぎな天才児てんさいじとまで、おどろかれた伊那丸いなまるである。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
そしていかなる苦しみをなめても、呂宋兵衛をうちとり、小角のれいをなぐさめなければならぬと、毎日広野こうやへでて、武技ぶぎをねり、陣法の工夫くふう他念たねんがなかった。
神州天馬侠 (新字新仮名) / 吉川英治(著)