正篤まさひろ)” の例文
安政五年戊午ぼご 正月、大いに攘夷じょうい論を唱う。閣老掘田正篤まさひろ京都に遊説ゆうぜいす。三月、大詔たいしょう煥発かんぱつ。四月、井伊大老たいろうとなる。六月、勅許ちょっきょたずして、米国条約の調印をなす。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)
安岡正篤まさひろなどが、宮本武蔵研究を発表していたのは、震災前だし、その以前に井芹経平いぜりきょうへいも武蔵会雑誌に書き、熊本には宮本武蔵顕彰会けんしょうかいが古くからあり、僕は見ないが
随筆 宮本武蔵 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
阿部に継げる堀田正篤まさひろの如きは、その外交的智識よりすれば、当時において一省の長官たるにおいて余りあり。しかれども双肩そうけん以て内憂外患を担う乱世の宰相たるうつわにあらず。
吉田松陰 (新字新仮名) / 徳富蘇峰(著)