トップ
>
欵待
>
かんたい
ふりがな文庫
“
欵待
(
かんたい
)” の例文
保はこれを忍んで数カ月間三人を
欵待
(
かんたい
)
した。そして殆ど
日々
(
にちにち
)
貞固を横山町の尾張屋に連れて往って
馳走
(
ちそう
)
した。
渋江抽斎
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
それがどうでしょう。明智はたった一人の力でやってのけたではありませんか。伯父夫妻が
凱旋
(
がいせん
)
将軍でも迎える様に
欵待
(
かんたい
)
を尽したのは、ほんとうに
尤
(
もっと
)
もなことです。
黒手組
(新字新仮名)
/
江戸川乱歩
(著)
鄭成功は
努
(
つと
)
めて四方の豪傑を招いている際であったので、礼を厚うして彼を
欵待
(
かんたい
)
したが、日を経るにしたがって彼はだんだんに増長して、
傲慢無礼
(
ごうまんぶれい
)
の振舞いがたびかさなるので
中国怪奇小説集:17 閲微草堂筆記(清)
(新字新仮名)
/
岡本綺堂
(著)
彼女は昨日塚本の
端書
(
はがき
)
を受け取つたので、いよ/\此処へ連れて来られる珍客を
欵待
(
かんたい
)
するために、今朝はいつもより早起きをして、牧場から牛乳を買つて来るやら、皿やお椀を揃へておくやら
猫と庄造と二人のをんな
(新字旧仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
一たび
欵待
(
かんたい
)
せられたものは、友を
誘
(
いざな
)
って再び来る。玄機が
客
(
かく
)
を好むと云う風聞は、
幾
(
いくばく
)
もなくして長安人士の間に伝わった。もう酒を載せて尋ねても、逐われる
虞
(
おそれ
)
はなくなったのである。
魚玄機
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
▼ もっと見る
彼女は昨日塚本の
端書
(
はがき
)
を受け取ったので、いよいよ
此処
(
ここ
)
へ連れて来られる珍客を
欵待
(
かんたい
)
するために、今朝はいつもより早起きをして、牧場から牛乳を買って来るやら、皿やお
椀
(
わん
)
を
揃
(
そろ
)
えておくやら
猫と庄造と二人のおんな
(新字新仮名)
/
谷崎潤一郎
(著)
欵
部首:⽋
11画
待
常用漢字
小3
部首:⼻
9画
“欵”で始まる語句
欵冬
欵
欵乃
欵苳