わく)” の例文
したがひし式の女官は奥の入口のしきいの上まで出で、右手めてたたみたるおうぎを持ちたるままに直立したる、その姿いといと気高く、鴨居かもい柱をわくにしたる一面の画図に似たりけり。
文づかひ (新字旧仮名) / 森鴎外(著)
したがい来し式の女官にょかんは奥の入口のしきいの上まで出で、右手めてにたたみたる扇を持ちたるままに直立したる、その姿いといと気高く、鴨居かもい柱をわくにしたる一面の画図に似たりけり。
文づかい (新字新仮名) / 森鴎外(著)