“機巧”のいろいろな読み方と例文
読み方割合
きこう37.5%
メカニズム37.5%
からくり25.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
人間の社会もこのくらい有機的になって、全系統の生理に有害なものを自働的に駆逐くちくするような機巧きこうが具わっているといいと思う。
柿の種 (新字新仮名) / 寺田寅彦(著)
即ち台風の機巧メカニズムに、未だわれわれに知られていない要素があったために、局地的な現象、たとえば津軽海峡に出現した予想外の突風の予報までは、力が及ばなかったのである。
科学と国境 (新字新仮名) / 中谷宇吉郎(著)
わざとあかりを消したり、行燈あんどうに変えたりしますと、どうもちと趣向めいて、バッタリ機巧からくりるようで一向潮が乗りません。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)