機巧からくり)” の例文
わざとあかりを消したり、行燈あんどうに変えたりしますと、どうもちと趣向めいて、バッタリ機巧からくりるようで一向潮が乗りません。
吉原新話 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
緞帳芝居どんちょうしばいか覗き機巧からくりで聞いて来るものと見えて、如何にも当意即妙の返答である。
少年 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)