“緞帳芝居”の読み方と例文
読み方割合
どんちょうしばい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
あの時の施行供養を、緞帳芝居どんちょうしばいも及ばない愚劇だと嘲っている。同時にその記念として残された木柱に向っては、満身の憎悪を禁ずることができないらしい。
大菩薩峠:29 年魚市の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
分からんでもいいや、それよりこのふすまが面白いよ。一面に金紙きんがみを張り付けたところは豪勢だが、ところどころにしわが寄ってるには驚ろいたね。まるで緞帳芝居どんちょうしばい道具立どうぐだて見たようだ。
虞美人草 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)
緞帳芝居どんちょうしばいか覗き機巧からくりで聞いて来るものと見えて、如何にも当意即妙の返答である。
少年 (新字新仮名) / 谷崎潤一郎(著)