科学と国境という問題は、以前から論議されてきた課題であるが、原子力の解放にまで到達した今日の新しい時代になってみると、急激にその切実さを増してきた感がある。 第二次世界大戦の前頃、一時この問題が、大分騒がれたことがある。あの時代は、一口にい …
著者 | 中谷宇吉郎 |
ジャンル | 社会科学 > 政治 > 外交・国際問題 |
初出 | 「文藝春秋 第三十二巻十八号」文藝春秋新社、1954(昭和29)年12月1日 |
文字種別 | 新字新仮名 |
読書目安時間 | 約30分(500文字/分) |
朗読目安時間 | 約50分(300文字/分) |