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樫材
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かしざい
ふりがな文庫
“
樫材
(
かしざい
)” の例文
巌
(
いわお
)
も砕けよとばかり、躰当りをくれた。仕切戸は少し
軋
(
きし
)
んだが、
樫材
(
かしざい
)
の頑丈な造りで、もちろん壊れるようなけしきは
微塵
(
みじん
)
もなかった。
風流太平記
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
二つの反対に回る
樫材
(
かしざい
)
の円筒の
間隙
(
かんげき
)
に棉実を食い込ませると、綿の繊維の部分が食い込まれ食い取られて向こう側へ落ち
糸車
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
井戸桁
(
いどげた
)
にまで水車か船にでもなければ使わないような、がっしりした
樫材
(
かしざい
)
が用いてあった。要するに何を見ても実に丈夫そうで、決してビクともしないような、頑固で不細工な仕組になっていた。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
小さいけれども
樫材
(
かしざい
)
の頑丈な小机と、小刀や各種の
鑿
(
のみ
)
、
糸鋸
(
いとのこ
)
、特別に
誂
(
あつら
)
えたらしい小さなまんりき、三種類ほどの
錐
(
きり
)
などが道具で、材料は上質の
象牙
(
ぞうげ
)
と、鉛の延棒だけであった。
季節のない街
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
古くて
飴色
(
あめいろ
)
になった
樫材
(
かしざい
)
のがっちりしたもので、上の二段は戸納、下段は左右とも
抽出
(
ひきだし
)
になっている。もちろん薬がしまってあるのだろう、抽出の一つ一つに、薬品の名を書いた札が
貼
(
は
)
ってあった。
赤ひげ診療譚:01 狂女の話
(新字新仮名)
/
山本周五郎
(著)
樫
漢検準1級
部首:⽊
15画
材
常用漢字
小4
部首:⽊
7画
“樫”で始まる語句
樫
樫鳥
樫井
樫柄
樫扉
樫棒
樫原
樫谷
樫木万右衛門
樫垣