“権(かさ)” の例文
旧字:權
お藤は、それでも、泣きながら首を振って、あくまでも身に覚えのないことを主張(いいは)ったが、番頭はいよいよ権(かさ)にかかる一方、お藤はよよと哭き崩れる。
父親(おやじ)や母親(おふくろ)を始め、家つきを権(かさ)に被(き)ている女房のお辰めに一鼻あかしてやらなくては、というこころがなにかにつけて若い彼の念頭(ねんとう)を支配していたのだった。