棚卸たなおろ)” の例文
昨日きのふは一日、芝で古道具屋をしてゐる叔母の處へ行つて、散々さんざツぱら姉の棚卸たなおろしや、自分の自惚のろけやら愚痴やら並べて、其晩寄席よせへ連出したことも確である。
絶望 (旧字旧仮名) / 徳田秋声(著)
昨夜は棚卸たなおろしで、店の方がやけに忙しかつたので、氣になりながら四五日此方は見廻り兼ねて居りました。今朝暗いうちに使が來て、本當に驚いて了ひました。
また役所などで上官が代れば部下の者が後任者を迎うるに前任者の棚卸たなおろしをもってするは常にあることで、それほどくなければ交替前に何ゆえに前任者に注意しなかったかと思えば
自警録 (新字新仮名) / 新渡戸稲造(著)
子供は正直だから、寄ってたかって米友の身体からだ棚卸たなおろしをしてしまいます。
大菩薩峠:10 市中騒動の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
銭湯で出逢うおかみさんや娘達の棚卸たなおろしの続きらしかったが
D坂の殺人事件 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)
と口真似まじりに棚卸たなおろしをした。しかし八千代さんは
好人物 (新字新仮名) / 佐々木邦(著)
「まア、内證話? 私の棚卸たなおろしなんか嫌ですよ」