おほ)” の例文
どうせ遠い道を逃げおほせる事の出来ないのが、胸に分かつてゐたのでせう。少し立つと皆が案内者として、頼みに思つてゐる爺いさんが、どうも頼みにならないやうな気がして来ました。
三世十方恒河沙数がうがしやすうの諸仏菩薩に妄執煩悩無きものやある、妄執煩悩無きものやある、何ぞ瞿曇ぐどん舌長したながなる四十余年の託言かごと繰言くりごと、我尊しの冗語じようご漫語まんご、我をばあざむおほすに足らんや、恨みは恨み、あだは讐
二日物語 (新字旧仮名) / 幸田露伴(著)