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果無
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はかな
ふりがな文庫
“
果無
(
はかな
)” の例文
北海道へ帰って、終戦直前の切迫した雰囲気の中で、今から考えてみれば
果無
(
はかな
)
い努力を続けているうちに、鎌倉での話などはつい忘れてしまった。
小さい機縁
(新字新仮名)
/
中谷宇吉郎
(著)
その哀しき風景のかげにかくれた
果無
(
はかな
)
い人生とが、いかにかの女の孤獨なたましひを泪ぐましめたか?‥‥それにかの女のこたへたのがこの作である。
「樋口一葉全集第二巻」後記
(旧字旧仮名)
/
久保田万太郎
(著)
馬鹿くさく
果無
(
はかな
)
く思われ、『やがて死ぬるいのち。』という言葉だけがありがたく、その日も
為
(
な
)
すところなく迎えてそうして送っていただけなのである。
虚構の春
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
私は
果無
(
はかな
)
げな一羽の鶴の様子を
観
(
み
)
て居るうちに途中の汽車で別れた麻川氏が、しきりに
想
(
おも
)
われるのであった。
鶴は病みき
(新字新仮名)
/
岡本かの子
(著)
村一番の孝行者で、親にろくろく飯を喰べさせることができないのを
果無
(
はかな
)
んで首をくくった者もございます
渡良瀬川
(新字新仮名)
/
大鹿卓
(著)
▼ もっと見る
恋慕の情を覚えそめていた——と云うだけの話だから、その少女の方ではどんな風に感じていたのかも判らない。甚だもの
果無
(
はかな
)
い恋愛である。井深君自身もそう思った。
少女
(新字新仮名)
/
渡辺温
(著)
その後病気がちな日を送られたこともあつたが、昭和十一年正月遽かに
果無
(
はかな
)
くなられた。私達にはもつと活きてゐて頂きたい方であつた。愛蔵の品々はよき主人を失つて了つたのである。
赤絵鉢
(新字旧仮名)
/
柳宗悦
(著)
(おやおや、これはひどい——)と井深君は何だか急に
果無
(
はかな
)
いものを見たような気がした。
嘘
(新字新仮名)
/
渡辺温
(著)
果
常用漢字
小4
部首:⽊
8画
無
常用漢字
小4
部首:⽕
12画
“果”で始まる語句
果
果敢
果物
果実
果然
果報
果實
果物屋
果樹園
果合