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東下
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あずまくだ
ふりがな文庫
“
東下
(
あずまくだ
)” の例文
いかさま
東下
(
あずまくだ
)
りとしかいいようのない、仕度も仕度、たいへんな大仕度に、つづみの与の公、まずたましいを消さなければならなかった。
丹下左膳:01 乾雲坤竜の巻
(新字新仮名)
/
林不忘
(著)
雪之丞は、
東下
(
あずまくだ
)
りをしたばかりの、今日、この二人の恩人たちに、会うことが、出来たということが、何となく、
幸先
(
さいさき
)
がいいように思われる。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
勢
(
いきお
)
い神崎与五郎
東下
(
あずまくだ
)
りという一席になりますが、さてイヨ/\仇討の機運が熟して大石初め一味の者が江戸へ下ります。
ぐうたら道中記
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
まこと大名ならば
素通
(
すどお
)
り
罷
(
まか
)
りならぬものを、知らぬ顔をして挨拶も致さず通りぬけるは即ちもぐりの大名じゃッ。その方共は島津の太守の名を
騙
(
かた
)
る
東下
(
あずまくだ
)
りの
河原者
(
かわらもの
)
かッ
旗本退屈男:05 第五話 三河に現れた退屈男
(新字新仮名)
/
佐々木味津三
(著)
皆さんは、『太平記』の中の
俊基朝臣
(
としもとあそん
)
の「
東下
(
あずまくだ
)
り」の条をお読みになったことがありましょう。
深夜の電話
(新字新仮名)
/
小酒井不木
(著)
▼ もっと見る
伊勢の国から
東下
(
あずまくだ
)
りをする時代から、この種の笠をかぶりつけてもいるし、
尾上
(
おべ
)
の
後山
(
うしろやま
)
の復活の記念としての
跛足
(
びっこ
)
は、今以てなおってはいないのだから、それは一目見れば誰でも
大菩薩峠:40 山科の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
「山口(隣村)から見物に来たおじさんがおもしろいことを言ったで——まるで
錦絵
(
にしきえ
)
から抜け出した人のようだったなんて——なんでも、
東下
(
あずまくだ
)
りの
業平朝臣
(
なりひらあそん
)
だと思えば、間違いないなんて。」
夜明け前:03 第二部上
(新字新仮名)
/
島崎藤村
(著)
「都の堂上人が、
東下
(
あずまくだ
)
りして、歌の旅でもしているのか……?」
平の将門
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“東下”の意味
《名詞》
東 下 (とうか)
東方に移動すること。
(江戸期)京都から江戸へ行くこと。あずまくだり(あづまくだり)。
(出典:Wiktionary)
東
常用漢字
小2
部首:⽊
8画
下
常用漢字
小1
部首:⼀
3画
“東下”で始まる語句
東下駄