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未嘗
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いまだかつ
ふりがな文庫
“
未嘗
(
いまだかつ
)” の例文
しかしどの国のどの部落も、
未嘗
(
いまだかつ
)
て彼の足を
止
(
とど
)
めさせるには足らなかった。それらは皆名こそ変っていたが、そこに住んでいる民の心は、高天原の国と同じ事であった。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
現實
(
げんじつ
)
と
云
(
い
)
ふ
事
(
こと
)
は
全
(
まつた
)
く
貴方
(
あなた
)
には
解
(
わか
)
らんのです、
貴方
(
あなた
)
は
未嘗
(
いまだかつ
)
て
苦
(
くるし
)
んだ
事
(
こと
)
は
無
(
な
)
いのですから。
六号室
(旧字旧仮名)
/
アントン・チェーホフ
(著)
開闢
(
かいびやく
)
以来此世界に現れた、人、物、事、に就いては、少くも文字に残されて居る限りは大方知つて居るつもりであるが、
未嘗
(
いまだかつ
)
て、『完全なる』といふ形容詞を真正面から冠せることの出来る奴には
葬列
(新字旧仮名)
/
石川啄木
(著)
自分たちは過去三年間、
未嘗
(
いまだかつ
)
てこの中学の先生から諸君を以て
遇
(
ぐう
)
せられた事は、一度もない。そこで毛利先生のこの「諸君」は、勢い自分たち一同に、思わず驚嘆の眼を見開かせた。
毛利先生
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
未
常用漢字
小4
部首:⽊
5画
嘗
漢検準1級
部首:⼝
14画
“未”で始まる語句
未
未曾有
未練
未亡人
未刻
未明
未来
未來
未熟
未知