曳合ひきあ)” の例文
後は御存じの通り、空を飛ぶような心持で、足も地につかず、夢中で手を曳合ひきあって駈出かけだした処を、あっと云う間もなく、しまい汽車で刎飛はねとばされた。
沼夫人 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
男同士でも交情なかくって手を曳合ひきあって歩いても、わきの人とこそ/\耳こすりでもされますと男同士でも嫉妬ちん/\を起して、あれ茂山しげやま氏のそばへばかり往って居る、一体彼奴あいつは心掛けが宜くない
霧陰伊香保湯煙 (新字新仮名) / 三遊亭円朝(著)