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暴風雨
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しけ
ふりがな文庫
“
暴風雨
(
しけ
)” の例文
ところで今夜は
暴風雨
(
しけ
)
ではあり、それにもう仕事を止める頃じゃ。で、今こっちへ近寄って来る
幾個
(
いくつ
)
かの籠はみな
空
(
から
)
じゃ。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
ひどい
暴風雨
(
しけ
)
でございますこと。
旦那
(
だんな
)
様がいらッしゃいませんと、ねエ奥様、
今夜
(
こんばん
)
なんざとても目が合いませんよ。
小説 不如帰
(新字新仮名)
/
徳冨蘆花
(著)
暴風雨
(
しけ
)
で魚がないと下女が言訳を云ったにかかわらず、われわれの
膳
(
ぜん
)
の上は明かであった。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
暴風雨
(
しけ
)
にでもなりますと、あつちでも、こつちでも、御用が
殖
(
ふ
)
えます。
顔
(新字旧仮名)
/
岸田国士
(著)
「おつと、何があつたんだ、まるで大變が
暴風雨
(
しけ
)
を喰つたやうな顏だ」
銭形平次捕物控:275 五月人形
(旧字旧仮名)
/
野村胡堂
(著)
▼ もっと見る
処を沖へ出て一つ
暴風雨
(
しけ
)
と来るか、がちゃめちゃの
真暗
(
まっくら
)
やみで、浪だか滝だか分らねえ、真水と塩水をちゃんぽんにがぶりと遣っちゃ、あみの塩からをぺろぺろとお茶の子で、鼻唄を唄うんだい
海異記
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
ちやうど五月の
暴風雨
(
しけ
)
あと、仙臺石ノ卷から、金華山へ小汽船で渡つたときである。荒海にもてあそばれ、船中、ゲロゲロの慘状だつたが、ぼくは、波洗ふ甲板の上に出で、身を帆柱にしばりつけた。
折々の記
(旧字旧仮名)
/
吉川英治
(著)
ナニ……恐ろしい
暴風雨
(
しけ
)
だ?……。
爆弾太平記
(新字新仮名)
/
夢野久作
(著)
荒れに荒れ狂いに狂い、吹き
且
(
か
)
つ降った
暴風雨
(
しけ
)
も、充分威力を
揮
(
ふる
)
ったのでようやく心が
和
(
やわら
)
いだのか次第に勢いを弱めて来た。そこは夏の雨風である。見る間に静まった。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
篠
(
しの
)
つく雨に風さえ加わり山は大
暴風雨
(
しけ
)
になっていた。
蔦葛木曽棧
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“暴風雨”の意味
《名詞》
暴 風 雨(ぼうふうう)
激しい風雨。
(出典:Wiktionary)
暴
常用漢字
小5
部首:⽇
15画
風
常用漢字
小2
部首:⾵
9画
雨
常用漢字
小1
部首:⾬
8画
“暴風雨”で始まる語句
暴風雨計
暴風雨模樣