あさ)” の例文
紛々と降りしきる雪のなかに、往来の男や女はそれからそれへと続いてゆく。さすがは市中の雪のあさである。
雪の一日 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
朝鮮語であさをアチム、例推するに本邦で上世、晨すなわち日の出る事をアズマと呼び、東は日の出る方故、東国を朝早く鳴く鶏にあわせて鳥が鳴く吾妻と称えただろうと、まことに正説で
露国の古話に蛇精が新米寡婦方へその亡夫に化けて来て毎夜ともに食い、同棲して、あさに達し、その寡婦火の前のろうのごとくせ溶け行く、その母これに教えて、かれと同食の際わざとさじおと
これかの尊者の非業の死をあらわすためにこのあさのみ現ずる物の由