“時頼”の読み方と例文
読み方割合
ときより100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
鎌倉のむかし北条時頼ときよりが、夜半に僧兼好けんこうのところへ迎えをやり、二人で語り明かそうというので酒の支度をし、肴がなにもないために、味噌をめ舐め飲んだという。
滝口 (新字新仮名) / 山本周五郎(著)
しかも泰時やすとき時頼ときより等の傑出した人物が相継いで執権となり、鎌倉幕府の全盛時代を現出した。
二千六百年史抄 (新字旧仮名) / 菊池寛(著)
一夜時頼ときよりかうけて尚ほ眠りもせず、意中の幻影まぼろしを追ひながら、爲す事もなく茫然として机にり居しが、越し方、行末の事、はしなく胸に浮び、今の我身の有樣に引きくらべて
滝口入道 (旧字旧仮名) / 高山樗牛(著)