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昔堅気
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むかしかたぎ
ふりがな文庫
“
昔堅気
(
むかしかたぎ
)” の例文
母は
昔堅気
(
むかしかたぎ
)
の教育を受けた婦人の常として、家名を揚げるのが子たるものの第一の
務
(
つとめ
)
だというような考えを、何より先に
抱
(
いだ
)
いている。
彼岸過迄
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
サアお
出
(
いで
)
だというお
先布令
(
さきぶれ
)
があると、
昔堅気
(
むかしかたぎ
)
の百姓たちが一同に
炬火
(
たいまつ
)
をふり
輝
(
て
)
らして、
我先
(
われさき
)
と二里も三里も
出揃
(
でぞろ
)
って、お
待受
(
まちうけ
)
をするのです。
忘れ形見
(新字新仮名)
/
若松賤子
(著)
これは年が少し違うのと、父が
昔堅気
(
むかしかたぎ
)
で、長男に最上の権力を塗りつけるようにして育て上げた結果である。
行人
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
そこで世の中では——ことに昔の道徳観や
昔堅気
(
むかしかたぎ
)
の親の意見やまたは一般世間の信用などから云いますと、あの人は家業に精を出す、感心だと云って
賞
(
ほ
)
めそやします。
道楽と職業
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
主人は思わず懐から両手を出してぺたりと
唐紙
(
からかみ
)
の
傍
(
そば
)
へ尻を片づけてしまった。これでは老人と同じく西向きであるから双方共挨拶のしようがない。
昔堅気
(
むかしかたぎ
)
の人は礼義はやかましいものだ。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
「あの先生も随分
昔堅気
(
むかしかたぎ
)
だからな」
虞美人草
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
昔
常用漢字
小3
部首:⽇
8画
堅
常用漢字
中学
部首:⼟
12画
気
常用漢字
小1
部首:⽓
6画
“昔”で始まる語句
昔
昔日
昔時
昔気質
昔馴染
昔噺
昔語
昔話
昔者
昔風