方人かたうど)” の例文
信西入道も憎いやつ、今までは我が師と敬うていれば付け上がって、謀叛人の方人かたうどとなって我に刃向かうからは、彼めも最早もはやゆるされぬ。頼長と時を同じゅうして誅伐する。
玉藻の前 (新字新仮名) / 岡本綺堂(著)
フアビアニ公子は我を招きて一包の金をたまひぬ。汝は好き方人かたうどを失ひぬれば、氣色すぐれず見ゆるもことわりなきにあらず。姫は我に此金を殘しおきて、カムパニアのおうなに與へんことを頼み聞えぬ。
あたかも若き競技者が方人かたうど調練者ならしてぐんせかれてか楕圓砂場だゑんさぢやうをさして行く時
頌歌 (旧字旧仮名) / ポール・クローデル(著)
しらわらひ、——似非えせ方人かたうど
白羊宮 (旧字旧仮名) / 薄田泣菫薄田淳介(著)