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文盲
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もんもう
ふりがな文庫
“
文盲
(
もんもう
)” の例文
「はて
文盲
(
もんもう
)
の野人は度しがたい者だ。よしそれほど剛情を張るなら試してやる。あ、これ、裏坂の仁作、この儀助を一つ
懲
(
こら
)
しめてやれ」
剣難女難
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
迚
(
とて
)
も当り前じゃない。しかし頭の好い人だったよ。何も彼も曲りなりに分っていた。自分は無学
文盲
(
もんもう
)
でも、我輩には勉強を勧めてくれた。
ガラマサどん
(新字新仮名)
/
佐々木邦
(著)
俺
(
おれ
)
は、悟空の
文盲
(
もんもう
)
なことを知っている。かつて天上で
弼馬温
(
ひつばおん
)
なる
馬方
(
うまかた
)
の役に任ぜられながら、弼馬温の字も知らなければ、役目の内容も知らないでいたほど、無学なことをよく知っている。
悟浄歎異:―沙門悟浄の手記―
(新字新仮名)
/
中島敦
(著)
きくところによると無学
文盲
(
もんもう
)
とは、
落語家
(
はなしか
)
などにいわせると馬鹿の代名詞だが、決してそうでないので、ただ、学をまなばず、字に暗しであるので、文盲とは、文字だけに
盲目
(
めくら
)
であるというのだ。
旧聞日本橋:20 西川小りん
(新字新仮名)
/
長谷川時雨
(著)
お杉は
文盲
(
もんもう
)
であった。
春心
(新字新仮名)
/
田中貢太郎
(著)
▼ もっと見る
ははあ、
文盲
(
もんもう
)
とみえるな。読んで聞かせる。その
裏面
(
うら
)
を返してみい。——
楮幣
(
チヨヘイ
)
ハ銅幣『
乾坤通宝
(
ケンコンツウホウ
)
』ト同ジク
併
(
アハ
)
セ用ヒ、一切ノ交易ニ
滞
(
トドコホ
)
リアル
莫
(
ナカ
)
レ——としてあるのだ。よくおぼえておけ。
私本太平記:09 建武らくがき帖
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
文盲
(
もんもう
)
の領民が、なにか読めない文字があると、紙キレに書いて、門前の小松に
結
(
ゆ
)
いつけておき、翌朝を待つと、それにフリ仮名と解釈が付いていたという言い伝えのある“
字降松
(
かなふりまつ
)
”はホホ笑ましい。
随筆 私本太平記
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“文盲”の意味
《名詞》
文 盲(もんもう)
文字の読み書きができないこと。また、その人。
(出典:Wiktionary)
文
常用漢字
小1
部首:⽂
4画
盲
常用漢字
中学
部首:⽬
8画
“文盲”で始まる語句
文盲打破
文盲人
文盲漢
文盲滅法
文盲癡騃