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散逸
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さんいつ
ふりがな文庫
“
散逸
(
さんいつ
)” の例文
紛失はしていないまでも、
散逸
(
さんいつ
)
はしていたろう。そうでなければ虫と鼠との餌食に供せられていたに相違ない。
大菩薩峠:22 白骨の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
たいてい、こんな、机の引出しなんかへ
容
(
い
)
れっ
放
(
ぱな
)
しにして置くので、大掃除や転居の度毎に少しずつ
散逸
(
さんいつ
)
して、残っているのは、ごくわずかになってしまいました。
小さいアルバム
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
スタインホイザアの稿本は
散逸
(
さんいつ
)
して、バアトンの手に
入
(
はひ
)
つたものは僅かであつた。
リチャード・バートン訳「一千一夜物語」に就いて
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
南宋となってから世も
暫
(
しばら
)
く小康がつづいた。天下の名画を
蒐
(
あつ
)
めた徽宗の
宣和御府
(
せんなぎょふ
)
の
儲蔵
(
ちょぞう
)
も、往年の乱で大部分は
散逸
(
さんいつ
)
したが、臨安の新都には、中興館閣儲蔵の制がふたたび設けられた。
人間山水図巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“散逸”の意味
《名詞》
散逸(さんいつ。散佚の書き換え)
文献や書物が散らばって無くなること。
(出典:Wiktionary)
散
常用漢字
小4
部首:⽁
12画
逸
常用漢字
中学
部首:⾡
11画
“散”で始まる語句
散
散々
散歩
散乱
散髪
散佚
散切
散財
散在
散策