“散逸”の読み方と例文
読み方割合
さんいつ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
紛失はしていないまでも、散逸さんいつはしていたろう。そうでなければ虫と鼠との餌食に供せられていたに相違ない。
大菩薩峠:22 白骨の巻 (新字新仮名) / 中里介山(著)
たいてい、こんな、机の引出しなんかへれっぱなしにして置くので、大掃除や転居の度毎に少しずつ散逸さんいつして、残っているのは、ごくわずかになってしまいました。
小さいアルバム (新字新仮名) / 太宰治(著)
スタインホイザアの稿本は散逸さんいつして、バアトンの手にはひつたものは僅かであつた。