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教坊
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きょうぼう
ふりがな文庫
“
教坊
(
きょうぼう
)” の例文
余所
(
よそ
)
の見る目もいと
殊勝
(
しゅしょう
)
に
立働
(
たちはたら
)
きてゐたりしが、
故
(
ゆえ
)
あつて再び身を
新橋
(
しんばし
)
の
教坊
(
きょうぼう
)
に置き
藤間某
(
ふじまなにがし
)
と名乗りて
児女
(
じじょ
)
に
歌舞
(
かぶ
)
を
教
(
おし
)
ゆ。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
てまえ
白玉喬
(
はくぎょくきょう
)
も
大御満悦
(
だいごまんえつ
)
の
態
(
てい
)
とござりまする。ただいまご喝采をいただきました娘
白秀英
(
はくしゅうえい
)
の水芸はまだほんの序の口。いたらぬ芸にはございまするが
開封
(
かいほう
)
東京
(
とうけい
)
は花の都の
教坊
(
きょうぼう
)
で叩きあげた本場仕込み。
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
年十三にして既に名をその地の
教坊
(
きょうぼう
)
に
留
(
とど
)
めき。生来
文墨
(
ぶんぼく
)
の戯を愛しよく風流を解せり。
読書
(
とくしょ
)
に
倦
(
う
)
めば
後庭
(
こうてい
)
に
出
(
い
)
で
菜圃
(
さいほ
)
を歩み、花を
摘
(
つ
)
みて
我机上
(
わがきじょう
)
を飾る。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
名は
教坊
(
きょうぼう
)
の第一部に属す
新・水滸伝
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
八重多年
教坊
(
きょうぼう
)
にあり都下の酒楼旗亭にして知らざるものなし。
加
(
くわう
)
るに
骨董
(
こっとう
)
の鑑識浅しとせず。わが晩餐の膳をして常に詩趣俳味に富ましめたる敢て
喋々
(
ちょうちょう
)
の弁を要せず。
矢はずぐさ
(新字旧仮名)
/
永井荷風
(著)
“教坊”の解説
教坊(きょうぼう)とは、唐以降の中国王朝における宮廷に仕える楽人や妓女たちに宮廷音楽を教習させるための機関をさす。楽曲や歌舞の習得を主な目的とするが、官妓にあたる妓女を統括する役割もあった。その後の王朝に引き継がれ、清代まで続いたが、雍正帝の時に廃止された。
(出典:Wikipedia)
教
常用漢字
小2
部首:⽁
11画
坊
常用漢字
中学
部首:⼟
7画
“教坊”で始まる語句
教坊府
教坊記