攀登はんとう)” の例文
したがつて越後と上野の国界とすべき所もさだまり、利根とね山奥の広袤こうばう概算がいさんするを得たり、此上は上越二国の間によこたはれる利根とねの山脈に攀登はんとうし、国界をさだめて之を通過つうくわ
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)
人生の美しさはその容易に打算し能はざる処に存し、人生に於ける偉大なる事業とは人生によこたはる幾多の不安をものともせず次第に高峰を仰で攀登はんとうするにありといふ事を彼等は感じないのであらうか。
恋愛と道徳 (新字旧仮名) / エレン・ケイ(著)
人夫等岩崖をおほいで唯まゆひそむるあるのみ、心は即ち帰途にくにあればなり、此に於て余等数人奮発ふんぱつ一番、先づ嶮崖けんがい攀登はんとうして其のぼるを得べき事をしめす、人夫等なほがへんぜず
利根水源探検紀行 (新字旧仮名) / 渡辺千吉郎(著)