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撥釣瓶
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はねつるべ
ふりがな文庫
“
撥釣瓶
(
はねつるべ
)” の例文
丁度
撥釣瓶
(
はねつるべ
)
の樣な仕掛けで、大石を敵の軍中へ撥飛ばすのであります。これは宋・元・明の後代までも使用されて居ります。
東洋人の発明
(旧字旧仮名)
/
桑原隲蔵
(著)
痩せこけて背のひょろ長いミチャイ小父が轅馬の背中へ這いあがったが、その恰好はまるで村の
鐘楼
(
しょうろう
)
か、否それよりも、井戸の
撥釣瓶
(
はねつるべ
)
そっくりだった。
死せる魂:01 または チチコフの遍歴 第一部 第一分冊
(新字新仮名)
/
ニコライ・ゴーゴリ
(著)
東屋
(
あずまや
)
の
桷
(
たるき
)
、縁側の手摺、笊、花生け、雨樋から
撥釣瓶
(
はねつるべ
)
にいたる迄、いずれも竹で出来ている。家内ではある種の工作物を形づくり、台所ではある種の器具となる。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
その絵を描いてゐる時のこと——私は七郎丸と称ふ漁家の家号がくゞり戸の障子に筆太に誌してあるその友達の家が
撥釣瓶
(
はねつるべ
)
のある竹籔の傍らをまはつて突当りの凹地の日溜りに
心象風景(続篇)
(新字旧仮名)
/
牧野信一
(著)
私はちょっと
其処
(
そこ
)
へ掛けて、会釈で済ますつもりだったが、古畳で暑くるしい、せめてのおもてなしと、竹のずんど
切
(
ぎり
)
の
花活
(
はないけ
)
を持って、庭へ出直すと台所の前あたり、井戸があって、
撥釣瓶
(
はねつるべ
)
の
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
▼ もっと見る
それから石を投げる器械。支那人は礮といふ字を用ゐますが日本の
撥釣瓶
(
はねつるべ
)
みたやうな仕掛けで大きな石をそれで撥て、城の所へどんと石を投げる。
元時代の蒙古人
(旧字旧仮名)
/
桑原隲蔵
(著)
古いニューイングランド式の
撥釣瓶
(
はねつるべ
)
(桿と竿とは竹で出来ている)が、我国に於るのと全く同じ方法で掛けてあるのは、奇妙だった。正午人々が床に横わって昼寝しているのを見た。
日本その日その日:03 日本その日その日
(新字新仮名)
/
エドワード・シルヴェスター・モース
(著)
傍
(
かたわら
)
に
青芒
(
あおすすき
)
が
一叢
(
ひとむら
)
生茂
(
おいしげ
)
り、
桔梗
(
ききょう
)
の
早咲
(
はやざき
)
の花が二、三輪、ただ
初々
(
ういうい
)
しく咲いたのを、
莟
(
つぼみ
)
と一枝、三筋ばかり青芒を
取添
(
とりそ
)
えて、
竹筒
(
たけづつ
)
に挿して、のっしりとした腰つきで、井戸から
撥釣瓶
(
はねつるべ
)
でざぶりと
汲上
(
くみあ
)
げ
二、三羽――十二、三羽
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
撥
漢検1級
部首:⼿
15画
釣
常用漢字
中学
部首:⾦
11画
瓶
常用漢字
中学
部首:⽡
11画
“撥釣”で始まる語句
撥釣籠