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揮廻
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ふりまわ
ふりがな文庫
“
揮廻
(
ふりまわ
)” の例文
盛んに論難してベリンスキーを
揮廻
(
ふりまわ
)
したものだが、私は日本の小説こそ京伝の
洒落本
(
しゃれぼん
)
や黄表紙、八文字屋ものの二ツ三ツぐらい読んでいたけれど
明治の文学の開拓者:――坪内逍遥――
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
「畜生、
叱
(
しッ
)
……畜生。」と
拳
(
こぶし
)
を
揮廻
(
ふりまわ
)
すのが
棄鞭
(
すてむち
)
で、
把手
(
ハンドル
)
にしがみついて、さすがの悪垂
真俯向
(
まうつむ
)
けになって邸町へ敗走に及ぶのを、
斑犬
(
ぶち
)
は波を打って
颯
(
さっ
)
と追った。
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それなら二葉亭は旧人として小説を書くに
方
(
あた
)
っても天下国家を
揮廻
(
ふりまわ
)
しそうなもんだが、芸術となるとそうでない。
二葉亭追録
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
「何しろ
可
(
よ
)
かったねえ。喧嘩になって、また指環でも
揮廻
(
ふりまわ
)
しはしないかと、私ははらはらして見ていたんだよ。ほんとにお前さん、あれを滅多に使っちゃあ悪うござんす。」
黒百合
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
それにもかかわらず、何かというと必要もないのに貧乏を
揮廻
(
ふりまわ
)
していた。
三十年前の島田沼南
(新字新仮名)
/
内田魯庵
(著)
揮
常用漢字
小6
部首:⼿
12画
廻
漢検準1級
部首:⼵
9画
“揮”で始まる語句
揮
揮毫
揮発油
揮返
揮上
揮下
揮発
揮配
揮回
揮墨