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掛絡
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けらく
ふりがな文庫
“
掛絡
(
けらく
)” の例文
見ると、
鼠木綿
(
ねずもめん
)
の宗服を着たのが、虚無憎とみえますが、蠅をうけた以上、無論、
掛絡
(
けらく
)
も
天蓋
(
てんがい
)
も
剥
(
は
)
ぎとられているので顔はさらしている。
江戸三国志
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
笠
(
かさ
)
掛絡
(
けらく
)
を地に捨てて、指の節を一本ずつ、ポキリ、ポキリと、もむようにして、四方を
睥睨
(
へいげい
)
しているのも、まさに、その気構えをととのえているものと思われる。
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
のぞいてみると、意外、中には二ツの天蓋と、
二掛
(
ふたか
)
けの
掛絡
(
けらく
)
と、
鼠木綿
(
ねずみもめん
)
の小袖や
手甲
(
てっこう
)
までがふたり分?
鳴門秘帖:05 剣山の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
あいにくとここにも誰か
湯浴
(
ゆあ
)
みをしているやつがある——と舌打ちをしてフト向うへ眸をこらすと、湯気にまぎらわしい鼠色の衣を着た一人の虚無僧、
掛絡
(
けらく
)
を外し、丸ぐけの帯を解き
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
同時に、天蓋をぬぎ
掛絡
(
けらく
)
をはずし、そして、一本一本の指を握って折り曲げた。
鳴門秘帖:03 木曾の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
▼ もっと見る
鼠木綿
(
ねずみもめん
)
の
手甲脚絆
(
てっこうきゃはん
)
に
掛絡
(
けらく
)
、
天蓋
(
てんがい
)
。いうまでもなく虚無僧である。
鳴門秘帖:02 江戸の巻
(新字新仮名)
/
吉川英治
(著)
“掛絡”の意味
《名詞》
禅宗・浄土宗の僧が着る、肩から掛ける方形の略式袈裟。
(出典:Wiktionary)
掛
常用漢字
中学
部首:⼿
11画
絡
常用漢字
中学
部首:⽷
12画
“掛”で始まる語句
掛
掛合
掛念
掛金
掛物
掛声
掛茶屋
掛行燈
掛蒲団
掛川