かち)” の例文
乱軍となって、藩璋は討ちもらしたが、合戦としては十二分のかちを占めて、いちど蜀は野を隔てた。
三国志:10 出師の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
元康はそこで、松平家次に旗頭の首七つを、本陣の義元の下に致さしめて、かちを報告させた。
桶狭間合戦 (新字新仮名) / 菊池寛(著)
「勝った。わが軍のかちだ」
三国志:11 五丈原の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)