挽詩ばんし)” の例文
しかしルメトルは立派な俳優アクツウルであつた」と云ひ、その死んだ時に、今のアカデミシヤンである詩人ジヤン・リシユパンがその頃は人の目に立つ若若わかわかしい美男で、自作の挽詩ばんし棺前くわんぜんで読んだが
巴里より (新字旧仮名) / 与謝野寛与謝野晶子(著)
森春濤が挽詩ばんし二首の一に「百年天未喪斯文。強自慰君還哭君。二子有才如軾轍。一時刮目待機雲。若将鉛槧纘先緒。応為彝倫遺大勲。惆悵吟魂招不返。幽蘭隔岸水沄沄。」〔百年天未ダ斯ノ文ヲほろぼサズ/強ヒテ自ラ君ヲ慰メまた君ヲ哭ス/二子才有ルコト軾轍ノ如シ/一時刮目シテ機雲ヲ待ツ/シ鉛槧ヲもっテ先緒ヲ
下谷叢話 (新字新仮名) / 永井荷風(著)