挽茶ひきちゃ)” の例文
七郎左衛門は手にした袱紗ふくさで夏目のふたを掃ききよめながら言った。においこぼれるような青い挽茶ひきちゃの粉は茶碗ちゃわんに移された。
夜明け前:01 第一部上 (新字新仮名) / 島崎藤村(著)
挽茶ひきちゃのような淡い緑のちりめんの単衣羽織をきた多計代は立ったまま、いらだつように
二つの庭 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
第十二の挽茶ひきちゃおよび香入こういり氷菓(グラス オー テイ、グラス ア ラ ワニー)は挽茶および香料入のアイスクリーム。第十三の果実製菓(ガドー エ フルツ)は水菓子と干菓子ひがしなり。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
挽茶ひきちゃのアイスクリーム 秋 第二百 菓物くだものの効
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
挽茶ひきちゃ羊羹ようかん 夏 第百五 世の流行
食道楽:冬の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)