“ひきちゃ”のいろいろな漢字の書き方と例文
語句割合
碾茶44.4%
挽茶44.4%
抹茶11.1%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その男が赤毛氈の縁台のまんなかにあぐらをかいて坐ったまま大きい碾茶ひきちゃの茶碗でたいぎそうに甘酒をすすりながら、ああ、片手あげて私へおいでおいでをしたでないか。
ダス・ゲマイネ (新字新仮名) / 太宰治(著)
挽茶ひきちゃのような淡い緑のちりめんの単衣羽織をきた多計代は立ったまま、いらだつように
二つの庭 (新字新仮名) / 宮本百合子(著)
茶の進化は概略三大時期に分けられる、煎茶せんちゃ抹茶ひきちゃおよび掩茶だしちゃすなわちこれである。われわれ現代人はその最後の流派に属している。
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)
茶の進化の三時期——とうそうみんの時代を表わす煎茶せんちゃ抹茶ひきちゃ淹茶だしちゃ——茶道の鼻祖陸羽——三代の茶に関する理想——後世のシナ人には
茶の本:04 茶の本 (新字新仮名) / 岡倉天心岡倉覚三(著)