碾茶ひきちゃ)” の例文
このほか碾茶ひきちゃのホンザーもあります。それは白いホンザーを拵える時最初に砂糖一斤の中へ碾茶を大匙二杯入れるのです。
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
その男が赤毛氈の縁台のまんなかにあぐらをかいて坐ったまま大きい碾茶ひきちゃの茶碗でたいぎそうに甘酒をすすりながら、ああ、片手あげて私へおいでおいでをしたでないか。
ダス・ゲマイネ (新字新仮名) / 太宰治(著)
その時は待合の病人の中を通り抜けて、北向きの小部屋に這入はいって、煎茶せんちゃを飲む。中年の頃、石州流の茶をしていたのが、晩年に国を去って東京に出た頃から碾茶ひきちゃめて、煎茶を飲むことにした。
カズイスチカ (新字新仮名) / 森鴎外(著)
○茶巾絞りの上に碾茶ひきちゃを交ぜたる芋を引筒にて押出しかけると体裁よき菓子となる。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
碾茶ひきちゃを少し加えましたからことにお美味いしいでしょう。まだ外にも色々ありますけれども昼餐ごはんのお副食物かずものに差上げましょう。大原さんは別に御用もありますまいから御緩ごゆるりとお遊びなさい。
食道楽:春の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
お登和さん、私は先日碾茶ひきちゃのアイスクリームを
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)
広海子爵「実に結構ですな。この頃は碾茶ひきちゃのアイスクリームもありますね」中川「あれもなかなかうございます。大原君どうだね、先刻さっきのポンチも上等だがこのアイスクリームも悪くないだろう。君の家なんぞもアイスクリームの器械を ...
食道楽:秋の巻 (新字新仮名) / 村井弦斎(著)