“まっちゃ”の漢字の書き方と例文
語句割合
抹茶100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
お茶といっても、茶碗の底をかき回して、蛙の眼玉を製造するあの面倒な抹茶まっちゃではない。極く上等の玉露ぎょくろかなんかを、ひとり、音もなく、たのしむのである。
胡堂百話 (新字新仮名) / 野村胡堂(著)
「なるほどね、二流三流どこは、こんなことをして田舎で金を捲きあげているんだね」道太はその師匠が配った抹茶まっちゃ茶碗を箱から取りだして撫でまわしていた。
挿話 (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
それからまた少し間をおいて、前の茶碗よりずっと小ぶりな白天目しろてんもくに緑いろの抹茶まっちゃをたたえ、足の運びもゆるく、貴人にたいする作法どおり、物静かに秀吉のまえに置いた。
新書太閤記:05 第五分冊 (新字新仮名) / 吉川英治(著)