トップ
>
振顧
>
ふりむ
ふりがな文庫
“
振顧
(
ふりむ
)” の例文
三人のうちで、一番
丈
(
たけ
)
の高いお山と云ふ女が
偶
(
ひよい
)
と
振顧
(
ふりむ
)
くと、『
可厭
(
いや
)
だよ。誰かと思つたらお大なんだよ。』と
苦笑
(
にがわらひ
)
しながら
罰
(
ばつ
)
が惡いと言ふ
體
(
てい
)
で顏を見る。
絶望
(旧字旧仮名)
/
徳田秋声
(著)
彼は
細
(
こまか
)
く切ったその紙片を、
賽
(
さい
)
の
目
(
め
)
なりに筋をひいて紙のうえに
駢
(
なら
)
べていながら、
振顧
(
ふりむ
)
きもしないで応えた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
お島はその傍へいって、目に涙をためて哀願したが、おとらは
振顧
(
ふりむ
)
きもしなかった。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
品物を借りてある女が、様子を見に来たとき、お島は
振顧
(
ふりむ
)
きもしないで言った。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
振
常用漢字
中学
部首:⼿
10画
顧
常用漢字
中学
部首:⾴
21画
“振”で始まる語句
振
振舞
振返
振袖
振向
振分
振廻
振子
振翳
振切