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挑撥
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ちょうはつ
ふりがな文庫
“
挑撥
(
ちょうはつ
)” の例文
いかに内容が良くても、言い方、取扱い方、書き方が、読者を釣ってやろうとか、
挑撥
(
ちょうはつ
)
してやろうとかすべて故意の趣があれば
文芸と道徳
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
彼は云う、無数の小国に分たれ、それが大砥独立して互いに嫉視している国においては、ほんのつまらぬ
挑撥
(
ちょうはつ
)
からしばしば戦争が起ると想像されることは当然である。
人口論:01 第一篇 世界の未開国及び過去の時代における人口に対する妨げについて
(新字新仮名)
/
トマス・ロバート・マルサス
(著)
例えば裸体画問題等について、警察官が言う「実感を
挑撥
(
ちょうはつ
)
する」等がそうである。
詩の原理
(新字新仮名)
/
萩原朔太郎
(著)
今まで
面白気
(
おもしろげ
)
に
行司
(
ぎょうじ
)
気取りで見物していた迷亭も鼻子の
一言
(
いちごん
)
に好奇心を
挑撥
(
ちょうはつ
)
されたものと見えて、
煙管
(
きせる
)
を置いて前へ乗り出す。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
それからよし道徳の分子が交っていても倫理的観念が何らの
挑撥
(
ちょうはつ
)
を受けない——否受け得べからざるていの文学もまた取り
除
(
の
)
けて考えていただきたい。
文芸と道徳
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
▼ もっと見る
朝
(
あした
)
に法を聴き、
夕
(
ゆうべ
)
に道を聴き、
梧前灯下
(
ごぜんとうか
)
に書巻を手にするのは皆この
自証
(
じしょう
)
を
挑撥
(
ちょうはつ
)
するの
方便
(
ほうべん
)
の
具
(
ぐ
)
に過ぎぬ。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
(文学と云うものが感情性のものであって、吾人の感情を
挑撥
(
ちょうはつ
)
喚起するのがその根本義とすれば)
文芸と道徳
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
有しておらぬところが余の好奇心を
挑撥
(
ちょうはつ
)
する訳で、近頃ふとした事からこの問題に関してその起原発達の歴史やら最近の学説やらを一通り承知したいと云う希望を起して
趣味の遺伝
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
いや時々
冗談
(
じょうだん
)
を言うと人が
真
(
ま
)
に受けるので
大
(
おおい
)
に
滑稽的
(
こっけいてき
)
美感を
挑撥
(
ちょうはつ
)
するのは面白い。
吾輩は猫である
(新字新仮名)
/
夏目漱石
(著)
挑
常用漢字
中学
部首:⼿
9画
撥
漢検1級
部首:⼿
15画
“挑”で始まる語句
挑
挑戦
挑灯
挑発
挑燈
挑戦的
挑戯
挑發
挑戰
挑動