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持地
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もちじ
ふりがな文庫
“
持地
(
もちじ
)” の例文
「これは、
余所
(
よそ
)
のお
邸
(
やしき
)
様の
持地
(
もちじ
)
でございまして、はい、いいえ、
小児衆
(
こどもしゅ
)
は木の実を拾いに入りますのでございますよ。」
白金之絵図
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
見馴れぬ
新建
(
あらだ
)
てがあると、目を止めたのは、彼の道場で、一松斎の門に、後足で砂をかけてから、
隠居
(
いんきょ
)
に頼んで、
持地
(
もちじ
)
内に建てて貰ったばかりの、新居なのだ。
雪之丞変化
(新字新仮名)
/
三上於菟吉
(著)
「
駒込
(
こまごめ
)
でも岩崎の
持地
(
もちじ
)
がまだ住宅地に切売されぬ前には、盛んに雉子が遊んでいた」という。
古句を観る
(新字新仮名)
/
柴田宵曲
(著)
家をぜひとも
萱葺
(
かやぶ
)
きにしておりたい人は、自分の
持地
(
もちじ
)
のなかに生やして置けばよいのだが、それをすることは大へんな地面の
費
(
つい
)
えだから、やはり多くの仲間のユイによって
母の手毬歌
(新字新仮名)
/
柳田国男
(著)
或日の午後におとらが迎いに来たとき、父親も丁度家に居合せて、ここから二三町先にある
持地
(
もちじ
)
で、三四人の若い者を
指図
(
さしず
)
して、可也大きな赤松を
一株
(
ひともと
)
、或得意先へ持運ぶべく
根拵
(
ねごしら
)
えをしていた。
あらくれ
(新字新仮名)
/
徳田秋声
(著)
▼ もっと見る
玉脇の
持地
(
もちじ
)
じゃありますが、この松原は、
野開
(
のびら
)
きにいたしてござる。中には
汐入
(
しおいり
)
の、ちょっと大きな池もあります。
春昼
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
しかり、町の中にても、隣より高かりし、わが二階家の、今は平家に建直りて、
煙草
(
たばこ
)
屋の店開かれたり。
扇折
(
おうぎおり
)
の住みし家は空しくなり、角より押廻せる富家の
持地
(
もちじ
)
となりて、黒き板塀建て廻されぬ。
照葉狂言
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
持
常用漢字
小3
部首:⼿
9画
地
常用漢字
小2
部首:⼟
6画
“持地”で始まる語句
持地面