“もちじ”の漢字の書き方と例文
語句割合
持地100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
家をぜひとも萱葺かやぶきにしておりたい人は、自分の持地もちじのなかに生やして置けばよいのだが、それをすることは大へんな地面のついえだから、やはり多くの仲間のユイによって
母の手毬歌 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
或日の午後におとらが迎いに来たとき、父親も丁度家に居合せて、ここから二三町先にある持地もちじで、三四人の若い者を指図さしずして、可也大きな赤松を一株ひともと、或得意先へ持運ぶべく根拵ねごしらえをしていた。
あらくれ (新字新仮名) / 徳田秋声(著)
玉脇の持地もちじじゃありますが、この松原は、野開のびらきにいたしてござる。中には汐入しおいりの、ちょっと大きな池もあります。
春昼 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)