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抛物線
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ほうぶつせん
ふりがな文庫
“
抛物線
(
ほうぶつせん
)” の例文
それとほとんど間髪を入れず、馬場屋敷の屋根棟から「
吽
(
うん
)
」という気合の声がした。と、暗中に
抛物線
(
ほうぶつせん
)
を描き、一筋の捕り縄が投げられた。
神州纐纈城
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
その上、短距離の射撃には、弾道は思うようにまっすぐにならず、
抛物線
(
ほうぶつせん
)
は大きくなり、弾は充分まっすぐに飛ばなくて中間の物を打つことができなくなる。
レ・ミゼラブル:08 第五部 ジャン・ヴァルジャン
(新字新仮名)
/
ヴィクトル・ユゴー
(著)
誰も拾いてのない川の中に、彼らのいるところよりは
可成
(
かな
)
り低い水面に、
抛物線
(
ほうぶつせん
)
を描いてずぶりと墜ちた。流れの下にすッと
潜
(
もぐ
)
ったような落ちかたであった。
石狩川
(新字新仮名)
/
本庄陸男
(著)
又落下の途中一枚岩にせかれて、
抛物線
(
ほうぶつせん
)
状にはね上っている珍しい瀑もある。所謂ヒョングリの瀑である。
秩父の渓谷美
(新字新仮名)
/
木暮理太郎
(著)
この問題が投げる
抛物線
(
ほうぶつせん
)
は広くかつ深い。美に結合し、生活に参与し、経済に関連し、思想に当面する。
工芸の道
(新字新仮名)
/
柳宗悦
(著)
▼ もっと見る
もっとも二百十日や
八朔
(
はっさく
)
の前後にわたる季節に、南洋方面から来る颱風がいったん北西に向って後に
抛物線
(
ほうぶつせん
)
形の線路を取って日本を通過する機会の比較的多いのは科学的の事実である。
厄年と etc.
(新字新仮名)
/
寺田寅彦
(著)
ときどき思い出したようにその森の上へ小鳥たちが
抛物線
(
ほうぶつせん
)
を描いて飛び上った。
風立ちぬ
(新字新仮名)
/
堀辰雄
(著)
空を仰げば明日は天気、一点雲なき星月夜、と大きく
抛物線
(
ほうぶつせん
)
を描き、青く光って飛ぶ物がある。
人魂
(
ひとだま
)
ではない流星だ。
任侠二刀流
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
月夜に楕円形の
抛物線
(
ほうぶつせん
)
を描き、蛇のようなものが翻然と、小一郎へ飛びかかって来たからである。
神秘昆虫館
(新字新仮名)
/
国枝史郎
(著)
“抛物線”の意味
《名詞》
抛物線(ほうぶつせん 「放物線」に「同音の漢字による書きかえ」がなされる)
放物線の主に戦前における表記。地表(つまり重力下)で投射された物体の運動(放物運動)が描く軌跡のこと。
(出典:Wiktionary)
抛
漢検1級
部首:⼿
7画
物
常用漢字
小3
部首:⽜
8画
線
常用漢字
小2
部首:⽷
15画
“抛”で始まる語句
抛
抛棄
抛擲
抛出
抛込
抛下
抛入
抛却
抛合
抛打