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技癢
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ぎよう
ふりがな文庫
“
技癢
(
ぎよう
)” の例文
相変らず
迂愚
(
うぐ
)
な、のほほん顔をしているのを見て、いたたままらぬ
技癢
(
ぎよう
)
でも感ずるのであろうか、さかんに私たちの生活態度をののしるのだ。
佳日
(新字新仮名)
/
太宰治
(著)
そして
技癢
(
ぎよう
)
を感じた。そうすると夏目君の「我輩は猫である」に対して、「我輩も猫である」というようなものが出る。「我輩は犬である」というようなものが出る。
ヰタ・セクスアリス
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
が、やがて
技癢
(
ぎよう
)
に堪え兼ねたのか、自分も水だらけな袖をまくると、幅の広い肩を
聳
(
そびや
)
かせて、まるで
洞穴
(
ほらあな
)
を出る熊のように、のそのそとその連中の中へはいって行った。
素戔嗚尊
(新字新仮名)
/
芥川竜之介
(著)
技癢
(
ぎよう
)
に堪えられないで、その物音を聞くと武者ぶるいをするところの病があるのです。
大菩薩峠:29 年魚市の巻
(新字新仮名)
/
中里介山
(著)
某
(
それがし
)
はこれ
等
(
ら
)
の事を
見聞
(
みきき
)
候
(
そろ
)
につけ、いかにも
羨
(
うらや
)
ましく
技癢
(
ぎよう
)
に
堪
(
た
)
えず
候
(
そうら
)
えども、江戸詰御留守居の御用残りおり、他人には始末相成りがたく、
空
(
むな
)
しく月日の立つに任せ候。
興津弥五右衛門の遺書
(新字新仮名)
/
森鴎外
(著)
“技癢”の意味
《名詞》
技癢(ぎよう 別表記:伎癢)
(「癢」は、「痒」と同義又は本字でかゆみを覚えること)自分の手腕・腕前を見せたくてむずむずすること、腕が鳴ること。
(出典:Wiktionary)
技
常用漢字
小5
部首:⼿
7画
癢
漢検1級
部首:⽧
20画
“技”で始まる語句
技
技倆
技術
技巧
技師
技芸
技量
技人
技手
技法