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打遣
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うつちや
ふりがな文庫
“
打遣
(
うつちや
)” の例文
これも
検
(
しら
)
べて見ようと思ひながら、
未
(
いまだ
)
にその儘
打遣
(
うつちや
)
つてある。バイロンはサアダナペエラスをゲエテに、ケエンをスコツトに献じてゐる。
本の事
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
「僕ア知るものか、為れた方なんだもの。蔭口を利いたとか利かぬとか云ふ、言訳するにも
為様
(
しやう
)
の無い馬鹿々々しい問題だから、僕は
打遣
(
うつちや
)
つて置く事に決めた。」
茗荷畠
(新字旧仮名)
/
真山青果
(著)
是は必竟世話を焼き過ぎるから、付け上つて、人を
困
(
こま
)
らせるのだらう。当分
打遣
(
うつちや
)
つて置いて、向ふから頼み出させるに
若
(
し
)
くはない。と決心して、夫からは縁談の事をついぞ
口
(
くち
)
にしなくなつた。
それから
(新字旧仮名)
/
夏目漱石
(著)
たつた一つの小さい革包を人に詰めさせて出て、旅行先で
開
(
あ
)
けて見た時に、探す物が上の方にはいつてゐないと、おれは面倒だから、探す物を探し出さずに
打遣
(
うつちや
)
つて置くやうになる、それ程なら
魔睡
(新字旧仮名)
/
森鴎外
(著)
しかし、いくら手のつけやうがないと云つても、そのまま
打遣
(
うつちや
)
つて置くわけには、
猶
(
なほ
)
行かない。そこで、船中の連中は、暇さへあれば、虱狩をやつた。
虱
(新字旧仮名)
/
芥川竜之介
(著)
打
常用漢字
小3
部首:⼿
5画
遣
常用漢字
中学
部首:⾡
13画
“打”で始まる語句
打
打擲
打棄
打捨
打殺
打倒
打明
打付
打笑
打毀