わづか)” の例文
犬にも非ず、猫にも非ず、なんぢに似たる者よと思ひけれど、言争いひあらそはんは愚なりと勘弁して、彼はわづかに不快の色をせしのみ。満枝は益す独りれて
金色夜叉 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
自跋に云ふ、これ予が丙戌以前の詩、十の一なり、厳州に在りて再編、又た十の九を去ると。然らば則ち丙戌以前の詩にして存する者はわづかに百の一のみ