手間取てまとり)” の例文
牛屋うしや手間取てまとり牛切ぎうきりのわかいもの、一婦いつぷめとる、とふのがはじまり。やつ女房にようばうにありついたはつけものであるが、をんな奇醜きしう)とある。
鑑定 (旧字旧仮名) / 泉鏡花泉鏡太郎(著)
「そうです、無論弦之丞じゃありません、どこかこの辺の浜へ稼ぎに来ていた船大工の手間取てまとり。そいつが研師とぎしの宗理の手から、ぎ上がった二本の刀を受け取って帰って行きました」
鳴門秘帖:05 剣山の巻 (新字新仮名) / 吉川英治(著)
かうして到頭煉瓦職の手間取てまとりになつた。
椋のミハイロ (新字旧仮名) / ボレスワフ・プルス(著)