手拵てごしらえ)” の例文
して紙数しすうは無かつたけれど、素人しろうと手拵てごしらえにした物としては、すこぶ上出来じやうできで、好雑誌こうざつしひやうが有つたので、これ我楽多文庫がらくたぶんこの第四期です
硯友社の沿革 (新字旧仮名) / 尾崎紅葉(著)
始めて越後えちごを去る時には妻君に一部始終いちぶしじゅうを話した。その時妻君はごもっともでござんすと云って、甲斐甲斐かいがいしく荷物の手拵てごしらえを始めた。九州を去る時にもその顛末てんまつを云って聞かせた。
野分 (新字新仮名) / 夏目漱石(著)