トップ
>
手庇
>
てびさし
ふりがな文庫
“
手庇
(
てびさし
)” の例文
汀のお珊は、
褄
(
つま
)
をすらりと足をちょいと踏替えた。
奴島田
(
やっこしまだ
)
は、
洋傘
(
こうもり
)
を畳んで
支
(
つ
)
いて、直ぐ目の下を、前髪に
手庇
(
てびさし
)
して
覗込
(
のぞきこ
)
む。
南地心中
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
源内先生は、堤の高みへ上り
手庇
(
てびさし
)
をして、広い
萱原
(
かやはら
)
をあちらこちらと眺めながら
平賀源内捕物帳:長崎ものがたり
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
老婢は空の陽を
手庇
(
てびさし
)
で防ぎながら、仰いで蔦の門扉に眼をやつてゐた。
蔦の門
(新字旧仮名)
/
岡本かの子
(著)
庄兵衛は、
手庇
(
てびさし
)
をして向うの船足を計ってから
呂宋の壺
(新字新仮名)
/
久生十蘭
(著)
と、翁が
手庇
(
てびさし
)
して傾いた。
貝の穴に河童の居る事
(新字新仮名)
/
泉鏡花
(著)
手
常用漢字
小1
部首:⼿
4画
庇
漢検準1級
部首:⼴
7画
“手”で始まる語句
手
手拭
手前
手巾
手繰
手許
手向
手綱
手際
手燭