“手別”の読み方と例文
読み方割合
てわ100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
その男は始終船に乗って海上に勤め、そして娘は店で老主人の代りに、手別てわけして働いている。娘は簡潔に家の事情をここまで話した。
河明り (新字新仮名) / 岡本かの子(著)
さつそく四方八方へ手別てわけをして、大将をさがしましたが、その行衛ゆくゑがわかりませんでした。
小熊秀雄全集-14:童話集 (新字旧仮名) / 小熊秀雄(著)
警官は手別てわけをして建物をとり巻く。明智と二郎とは入口を叩いてさり気なく案内を乞う。中に人が住んでいる事は、ほのかにれる燈火ともしびによっても察しられるのだが、戸を叩いても返事はない。
魔術師 (新字新仮名) / 江戸川乱歩(著)