“所存(つもり)” の例文
私は長崎を出立(しゅったつ)して中津に帰る所存(つもり)で諫早(いさはや)まで参りました処が、その途中で不図(ふと)江戸に行(ゆ)きたくなりましたから、是れから江戸に参ります。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
「実用向きで何の用に立つのか」という所存(つもり)であろう。それに答えるのも、ファラデーの場合にはむずかしくはない。
その事は言うに忍びないけれども、どうも本当の事を言うて置かないと訳が分らんからよい事はよい、悪い事は悪い、当り前の事実を述べて置く所存(つもり)です。
チベット旅行記 (新字新仮名) / 河口慧海(著)
「かかる夜陰に、何の所存(つもり)でまいったか、——会うてとらせる。あちらに待たせて置け」
雪之丞変化 (新字新仮名) / 三上於菟吉(著)
いかさま怪しからん人体でした。あのまま見遁して置くお所存(つもり)ですか、「なあにこれから彼奴(あいつ)を突止めるのです。この病人は及ばぬまでも手当を厚くして下さい。誠に可哀相な者ですから。 ...
活人形 (新字新仮名) / 泉鏡花(著)
賄代(まかないだい)の抵当(かた)に着物があるじゃないか。このお方はお侍じゃ、貴様達を騙(だま)す所存(つもり)ではないように見受ける。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)
扨(さて)鉄屋、乃公(おれ)は長崎を出る時は中津に帰る所存(つもり)であったが、是れから中津に帰るは忌(いや)になった。
福翁自伝:02 福翁自伝 (新字新仮名) / 福沢諭吉(著)