かしこ)” の例文
故に公の制度としては斎女の風はつとに衰えたけれども、なお民間にあっては清くかつかしこしい少女が、或いは神に召されて優れたる御子を産み奉るべしという伝統的の空想を
山の人生 (新字新仮名) / 柳田国男(著)
またいちばんかしこいことなのだ。何事もなむあみだぶつだよ。(手を合わせて見せる)
出家とその弟子 (新字新仮名) / 倉田百三(著)
宗教熱心はよいけれども、パリサイ人の固陋ころうはいけない。ヘロデのパンだねとは権勢に迎合して一身の安きを計る此世的精神です。蛇のごとくかしこくあることは必要だが、ヘロデ党の妥協はいけない。