“敏慧”の読み方と例文
読み方割合
びんけい100.0%
(注) 作品の中でふりがなが振られた語句のみを対象としているため、一般的な用法や使用頻度とは異なる場合があります。
聡明敏慧びんけい抜群の士でも、権謀術策を以て人を率いようとする限り、その部下に心服されないという実例は、昔から数多く伝えられているようであります。
鼻の表現 (新字新仮名) / 夢野久作(著)
吾妻はその敏慧びんけいなる眼に微笑を含みつゝ、軽く黙礼せる儘、主人と相対して椅子に坐せり
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)
誰か何時いつやら、政府のいぬぢや無いかと注意したつけが、どうも先生は既に左様さうと知つて居られるらしかつたよ、彼時あのときの御返事を見ると——彼程あれほど敏慧びんけいな頭脳を邪路から救ひ出してるものが無ければ
火の柱 (新字旧仮名) / 木下尚江(著)